アレルギー性鼻炎の日帰り手術
アレルギー性鼻炎では鼻の粘膜が腫れるためくしゃみ・鼻水とともに鼻づまりがきつくなります。
薬物治療で改善しない場合は手術の適応となります。
手術は主に2種類あり、軽症の場合は鼻粘膜焼灼術(レーザー焼灼術)、
重症の場合は翼突管神経切除術となります。
レーザー治療(鼻粘膜焼灼術)
鼻腔内の粘膜をレーザーで焼灼します。
粘膜は術後1、2週間程度一時的に腫れますがその後は腫れが少なくなります。
花粉症の他にダニなど通年性のアレルギー性にも有効ですが、スギ花粉症の場合は花粉の時期を避ける必要があるので例年1月ぐらいまでには施行した方がよいです。
内視鏡下に行い両側で15分程度です。
- 所要時間:
- 30分程度
- 術後経過:
- 手術後は1週間毎に通院していただき、2・3週間程度で終了予定
翼突管神経切除術・鼻中隔矯正術
レーザー治療は手軽に行えますが、粘膜のはれが高度な場合や
鼻中隔弯曲症(はなのしきいが曲がっていること)がある場合は効果が十分でないこともあります。
その場合は、鼻の曲がりを矯正(鼻中隔矯正術)した上で、鼻内の下鼻甲介骨を除去して粘膜のボリュームをへらし、
アレルギー症状をつかさどる神経(翼突管神経)を切断することで、鼻閉はもちろんのことくしゃみや鼻水の軽減も期待できます。
手術は1時間半程度で日帰り手術で対応できます。
レーザー治療よりは体へのダメージが大きく完全に鼻が落ち着くまでは2・3週間かかりますが
効果は高く、ほとんどの例で鼻閉は改善します。
翼突管神経切除術
- 所要時間:
- 60分程度
- 術後経過:
- 手術翌日は鼻内のチェックをします。その後は1週間毎に通院していただき、3週間程度で終了予定
鼻中隔矯正術
- 所要時間:
- 30分程度
- 術後経過:
- 手術後は1週間毎に通院していただき、2・3週間程度で終了予定